メダカを太陽に当てないとどのような問題が起こる?


メダカは太陽光が直接当たる環境で飼育してあげると元気に大きく育ちます。

 

しかし、設置場所が限られていて、日陰にしかメダカの飼育容器を置けない場合もあるでしょう。

 

確かに日陰でもメダカを育てることは可能です。しかし、太陽が当たらないために生じる問題もあります。

 

メダカに太陽が当たらないことで起こる問題には次のようなものが挙げられます。

・病気になりやすくなる

・水カビなどの病原菌が発生しやすくなる

・成長スピードが遅くなる

・繁殖力が低下する

・色が薄くなる

 

太陽光が当たらないとメダカの体内でビタミンDが生成されないため不足してしまい

免疫力の低下を招き病気にかかりやすくなります。

 

さらに、太陽光による殺菌効果が得られないため

飼育水に水カビなどの病原菌が発生しやすくなります。

 

ただでさえ免疫力が低下し病気に罹りやすくなっている上に

飼育水内に病原菌が増えてしまうので、より病気に罹りやすくなってしまうのです。

 

また、太陽光不足によるビタミンDの生成不足は、メダカの骨の成長を阻害してしまいます。

 

この影響で体がなかなか成長せず

成魚になってもあまり大きくなりません。

 

太陽光が当たらない環境だと繁殖力も低下します。

 

メダカは日照時間と水温で繁殖可能な時期を感じ取り、繁殖行動を起こします。

 

太陽光が当たらない環境だと光の刺激が少ないので、繁殖しにくくなってしまうのです。

 

また、メダカは太陽光に当たらないと色が薄くなってしまいます。

 

メダカは太陽光にさらされると紫外線から身を守るために体色が濃くなります。

 

これは人間の皮膚が黒くなるのと同じ理由です。

 

逆に、太陽光に当たらないなら紫外線から身を守る必要が無いので

色素が抜けて体色が薄くなってしまうのです。

 

以上のように、メダカを太陽に当てないと病気に罹りやすくなったり

成長が遅れたりするため、メダカの管理が難しくなります。

 

1日1~2時間でも良いので、出来るだけ太陽光が直接当たる場所でメダカを育てるようにしましょう。

 

窓越しの日光は最適?

 

室内でメダカを飼育する場合、直接日光に当てる事は屋外飼育のように簡単ではありません。

 

では、窓越しに入る程度の日光でも、メダカを健康に育てるのに最適な量となるのでしょうか?

 

結論から言うと、メダカを室内飼育する際は、窓越しに入る日光を当ててあげれば

十分に太陽光のメリットを受けることができます。

 

ただし、窓の方角によっては水槽の設置場所や水温管理などに工夫が必要です。

 

メダカが日光を浴びることでの健康上のメリットは紫外線によってもたらされます。

 

そのため、ここでは窓越しに部屋に入り込む紫外線の量に絞ってご説明します。

 

屋外のメダカに降り注ぐ紫外線量が100%とすると

窓越しのメダカに降り注ぐ紫外線量は70~80%程度になります。

 

これは窓ガラスにより減弱されるからです。

 

多少減ってはしまいますが、70~80%の量でも十分に効果があります。

 

ポイントとしては出来るだけ窓辺に近いところにメダカ水槽を設置することです。

 

何故なら、部屋に入り込む紫外線量は窓から距離が離れるほど少なくなるからです。

 

窓から1メートル離れると、紫外線量は5%程度まで減ると言われています。

 

あまり日光が差し込まない暗い部屋の場合、窓から数十センチ離れただけで

紫外線の影響をほとんど受けなくなってしまうでしょう。

 

このように、窓際から少し離れるだけで紫外線量はガクッと減ってしまうので

出来るだけ窓の近くに水槽を設置した方が良いですね。


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