メダカの産卵はいつから?


メダカはいつから産卵を始めるのか

メダカの産卵について時期的な話をするならば「暖かくなってきたら」という言い方がふさわしいかもしれません。

 

メダカが産卵をして卵から稚魚が孵化するための温度や孵化した稚魚が餌にありつくための微生物の繁殖などを考えると

やはり多くの生物が活発に活動する時期が産卵にはふさわしい時期となります。

 

寒い冬に産卵をしても卵が孵化しませんし、たとえ孵化したとしても稚魚が食べる餌が無く餓死してしまうのが落です。

 

そのような理由からやはり産卵と季節的な温度の関係は切っても切れないものなのでしょう。

 

メダカの産卵時期

屋外飼育であれば通常4月くらいからメダカの産卵は始まります。

 

早ければ3月くらいから産卵が始まる地域もあり、地域による気温差があるので産卵時期にも差が出てくるのは当然のことでしょう。

 

また近年の温暖化で桜の開花が早まっているようにメダカの産卵も年々早くなっていく気がします。

 

産卵の終わりは産卵が始まった時期と同じような気温になってくる秋口で気温の低下とともに徐々に産卵をしなくなります。

 

年により残暑が残ることもありますが、10月くらいまでと考えていれば間違い無いでしょう。

 

メダカの産卵時期を決める条件

産卵時期が4月から10月くらいまでになる理由にはもちろんメダカの産卵条件と関係があります。

 

メダカの産卵時期を決める条件とは水温の上昇と日照時間です。

 

早い時期では水温が20℃に届くか届かないかくらいの時期から産卵が始まり

水温が安定して20℃を超えるようになってくるとメダカの産卵は活発に行われるようになります。

 

その頃になると自然と日照時間も伸びてきます。

 

メダカが産卵や繁殖を行うのに理想的な日照時間は12時間とも13時間とも言われています。

 

屋外の日当たりの良い場所でメダカを飼育していれば日照時間を気にしなくても自然と産卵に適した条件は整っていきますが

もし太陽の光が当たらない場所でメダカを飼育しているようでしたら置き場を再検討してみてください。

 

今まで全然産卵をしなかったメダカが数日で産卵を始めるようになることもあります。

 

栄養価の高い餌が豊富になる時期というのも関係しています。

 

メダカの餌となる微生物なども水温の上昇とともに活発に活動し繁殖を行うため、暖かくなるとメダカの餌が豊富になります。

 

そのような餌をたくさん食べることで栄養を蓄えたメダカは卵を産むことができるようになります。

 

室内飼育のメダカの産卵時期は?

屋外飼育のメダカが気温や日照条件によって産卵をしているのであれば室内飼育のメダカの産卵はどうなるのか?

 

メダカの産卵時期を決める条件から考えると室内飼育では条件が変わってしまうことは容易に想像が付きます。

 

メダカの産卵条件は水温20℃以上、日照時間12時間~14時間くらいと言われていますので室内飼育でもこの条件が整わなければ産卵は難しいでしょう。

 

逆にこの条件を意図的にそろえてあげればメダカの産卵を促すことができます。

 

水温は外気の変化に任せるか水槽用のヒーターを使用する。

 

日照時間に対しては照明を設置して規則正しい点灯を心がける。

 

餌をしっかり食べさせて産卵するための栄養を蓄えさせることも忘れてはいけません。

 

屋外では植物プランクトンや動物プランクトンが自然と繁殖してメダカの餌となりますが、室内では微生物の繁殖もなかなか進まないものです。

 

グリーンウォーターやミジンコなどを繁殖させて与えるようにすると良いでしょう。

 

特にミジンコなどの動物プランクトンは栄養価が高くメダカの産卵数や産卵回数にも差が出てきますのでおすすめです。

 

室内のメダカ水槽で産卵を促す方法としてもう一つ。

 

多少コケが生えやすくなってしまう問題がありますが、水槽を太陽光の当たる窓際などに移動する方法があります。

 

窓際に水槽を置くことで室内にあっても太陽の恩恵を授かることができます。

 

太陽が登り明るくなれば光が差し込み、日没とともに暗くなる。

 

太陽光の差し込みにより水温が上昇する。

 

これで屋外飼育と近い環境を作ることができます。

 

産卵時期なのにメダカが産卵しない

産卵時期なのにメダカが産卵がしない時には何かしらの条件が不足しているはずです。

 

なぜ産卵しないのか?一つずつ産卵条件を確認してみてください。

 

メダカが卵を産まない原因

メダカが産卵しない理由は一つではなく、多くの要因が絡み合っていることもあります。

 

まずはメダカが産卵しない時に考えられる理由・原因をいくつか挙げてみましょう。

 

メダカのメスが産卵期を迎えていない

メダカのメスは早いものでは、孵化してから3ヶ月ほどで産卵を開始しますので

これはあまり考えにくいことですが、絶対に無いことでもないので挙げておきます。

 

大きさで言えば2cmを超えたあたりから産卵はできるようになります。

 

よってまだ小さい時期にはしっかりと飼い込み、しっかりと繁殖のできる立派な親メダカに育ててあげましょう。

 

水温が低すぎる

メダカは水温が15℃を超えた辺りから繁殖を始めるようになり、20℃を超えるとさらに活発に産卵行動が見られるようになります。

 

逆に水温が低すぎる場合には、いくらしっかり成長した親メダカを何匹入れていても繁殖は行われません。

 

これは、自然の摂理に従ったもので、卵が孵化しやすい水温、稚魚が育ちやすい水温になる季節に産卵を行うことが子孫を残すうえで一番効率が良いことだからです。

 

ヒーターなどを使わずに屋外飼育を行なっている場合には、産卵に最適な水温になる時期まで待つしかありません。