メダカの卵のゴミ掃除!?


メダカの卵のゴミは掃除した方がいい?

メダカの卵には卵を水草などに付着させやすいように粘着力のある糸のようなものが付いています。

 

この付着糸のようなものは纏絡糸(てんらくし)と呼ばれ、卵を安全な場所に隠すために必要不可欠なものです。

 

しかしその性質から思わぬものを付着させてしまったり、腐敗して水カビなどを招いてしまうこともあります。

 

水草や水生植物の屑や水の中のゴミを付着させてしまうこともあります。

 

そんなメダカの卵に付着してしまったゴミは掃除した方がよいのか?

 

下記のような理由からメダカの卵の掃除はしたほうが良いと考えられます。

  • 付着したゴミが腐敗してカビが生える。
  • 付着したゴミにより通水性や通気性が悪くなり卵の成長に悪影響を与える。
  • 付着したゴミによりメダカの卵に日光が当たりにくくなる。

ゴミの多くは有機物ですのでそのまま放置すればやがて腐敗してしまいます。

 

卵の側にそのようなのがあると卵にもカビが移ってしまうため取り除いておきたいものです。

 

また、通水性や通気性が悪くなることも卵にとってデメリットです。

 

卵の中ではメダカの赤ちゃんが新鮮な水や空気を求めています。

 

よって卵に新鮮な水がしっかり回るように邪魔なものは排除しておきましょう。

 

日光浴も卵の成長に欠かせないため日の光を遮ってしまうようなゴミは取り除いておきたいものです。

 

メダカの卵に緑色のカビが生えた?

メダカの卵にゴミではなく緑色のカビのようなものが生えることもあります。

 

これもまたメダカの卵やその周りの付着糸が栄養豊富なため起こる問題です。

 

ただ、卵に生えるカビは白いものが多いため、カビのように見えるものはもしかしたらコケかもしれません。

 

カビである場合には早急に対応したほうがよいですが、コケであれば多少の付着は問題ありません。

 

コケは植物プランクトンですので卵に移って卵が死んでしまうことはありません。

 

しかしカビの場合には卵に移ることもありますので早急な対応が必要となるのです。

 

メダカの卵のクリーナーなどはある?

メダカの卵を掃除するようなクリーナーはあるのか?

 

この疑問に対しては、特にそのような市販品はありません。

 

メダカの卵を掃除する方法としては卵を水の中から取り出して布の上などでコロコロと転がす方法があります。

 

メダカの卵(有精卵)には張りと弾力があるため、軽く転がす程度で潰れることはありません。

 

布の上で転がすことで卵の周りに付着している付着糸やゴミを取り除くことができます。

 

しかし、メダカ飼育初心者の方の中にはそのような作業が怖い人もいるでしょう。

 

卵に弾力があり潰れにくいといわれてもやはり繊細なものなので、水中から取り出して転がすなどの作業に抵抗があるのは当然です。

 

そのような時には卵のクリーニングや掃除ではなく、卵の洗浄方法を取り入れてみましょう。

 

メダカの卵の洗浄方法や洗い方

卵を転がすように掃除する方法は物理的にゴミを取り除く掃除方法ですが、他にもメダカの卵を綺麗にする方法はあります。

 

その方法がメチレンブルーによる殺菌です。

 

メチレンブルーは観賞魚の病気治療などに用いられる薬品ですが、メダカの卵の洗浄にも使うことができます。

 

メチレンブルーの効果により卵のカビを抑えてメダカの卵の生存率を高めることができます。

 

メダカの卵が白いのはカビ?

メダカの卵は順調に成長していれば透明感があり、中の稚魚が日に日に成長していく姿を観察することができます。

 

逆になんだか白っぽいような状態は問題が起きていると考えて間違いないでしょう。

 

メダカの卵が白くなる理由は大きく分けると3つあり、「無精卵である」、「卵が死んだ」、「カビが生えた」です。

 

卵の無精卵とはメダカのメスが産卵した卵に対してオスが受精をするのですが、その受精が上手く出来ていない状態の卵を指します。

 

無精卵はそのまま放置しておいても成長することはなく、カビの温床となりますので速やかに取り除きましょう。

 

カビてしまった卵はそのまま放置しておくと他の卵に悪影響を与えることもありますので早急な対応が必要となってきます。

 

無精卵ではなく、当初は順調に成長していたのに途中で卵が死んでしまうこともあります。

 

そのようなときも卵内部で生命活動が止まってしまい、白くなってしまいます。

 

そして最後の「卵にカビが生える」これも卵が白く見える原因となります。

 

メダカの卵にカビが生える原因

メダカの卵にカビが生える原因には幾つかあり、先に述べました無精卵であること以外にも

水温が低すぎたり、適度な日光(照明)が差し込まずに卵が順調に成長していないことなどが考えられます。

元気でない卵は自ずと抵抗力が弱まりますので水カビに侵されやすくなるのです。

 

水カビの菌は飼育水の中には普通に存在するものですが、抵抗力のある生命体には浸食することができません。

 

抵抗力の弱った生体や死んでしまった生体を放っておくと白っぽくなるのは、この水カビによる影響です。

 

よって卵を元気に育て抵抗力を付けることが水カビ対策にもなります。