メダカが冬に産卵!?


めだかは冬でも産卵・繁殖する!?
通常のメダカの産卵シーズンは春から秋までです。

 

冬になると水温が下がるため、メダカは産卵しなくなり、冬眠して冬を越します。

 

では、冬でもメダカを産卵・繁殖させることは可能なのでしょうか?

 

結論から言うと冬でもメダカを産卵・繁殖させる事は可能です。

 

冬のメダカに産卵・繁殖させるには室内飼育が基本になります。

 

何故なら、室内飼育の方がメダカの産卵・繁殖に適した環境を整えやすいからです。

 

メダカの産卵を促すには「水温」と「日照時間」がポイントになります。

  • 水温は23℃~25℃前後をキープする
  • 日照時間は13時間以上

メダカは水温が18℃以上、日照時間が13時間以上の環境で産卵します。

 

自然環境下では4月から10月頃までがこの条件を満たすため、屋外飼育のメダカの産卵時期は春から秋までとなります。

 

しかし、冬でも上記の条件を満たしてあげればメダカの産卵・繁殖は可能です。

 

水温18℃以上から産卵可能となりますが、最も適しているのは23℃~25℃前後の水温です。

 

20℃を下回る水温だとメダカが白点病などの病気に感染するリスクが高まりますし、水温が高過ぎれば産卵した卵にカビが発生する可能性が高くなります。

 

これらのリスクが低くメダカの活性も高まる23℃~25℃前後の水温が産卵・繁殖に最も適しています。

 

ヒーターなどを使って適切な水温をキープするようにしましょう。

 

メダカの産卵には水温だけでなく日照時間も重要な要素となります。

 

メダカが産卵するのは日照時間が13時間以上となる季節です。

 

しかし、冬は日照時間が10時間前後と短いため、日中の太陽光だけでは日照時間が足らず産卵条件を満たすことができません。

 

そのため、水槽用ライトを使って日照時間を補ってあげる必要があります。

 

必要な日照時間は13時間以上なので、14時間ほど確保すれば十分です。

 

メダカの産卵・繁殖に使うライトは水草飼育にも使われるライトを使うようにします。

 

何故なら、メダカの産卵には水草の生育同様に、自然な波長と高い光量が必要だからです。

 

これらのライトを使って、太陽光だけでは足りない冬場の日照時間を補ってあげましょう。

 

以上のように、水温と日照時間の条件を満たしてあげれば、冬でもメダカの産卵・繁殖が可能です。

 

室内飼育でヒーターやライトを使って適した環境を整えてあげましょう。

 

また照明の点灯時間をしっかり管理することも忘れてはいけません。

 

日によってつけ忘れた、消し忘れたなどで日照時間がバラバラになってしまうとメダカの体内時計も狂ってしまいます。

 

そのような問題を解決してくれるのがプログラムタイマーです。

 

水草育成などをおこなっているアクアリストの中でのもはや必需品とも言えます。

 

プログラムタイマーで照明の点灯時間を自動管理することでつけ忘れや消し忘れなどがなくなります。

 

メダカが冬に室内で産卵したらどうすればいい?

水温や日照時間の条件を満たしてあげれば、メダカは冬でも産卵します。

では、実際に冬の室内飼育のメダカが産卵を始めたらどうすれば良いのでしょうか?

 

産卵した卵を採卵して別容器で孵化させるのは他の季節と変わりませんが、冬ならではの孵化のポイントがあります。

 

それは、卵が孵化するのに適した水温を保つという事です。

 

水温が低すぎるといつまで経っても卵の中に稚魚が形成されないため、孵化しないまま卵がダメになってしまいます。

 

では、何℃以上の水温なら正常に孵化するのでしょうか?

メダカの卵の孵化に必要な水温は18℃以上です。

 

前述のように、メダカの親魚は水温が18℃以上、日照時間が13時間以上になると産卵を始めます。

 

これはつまり、水温18℃以上・日照時間13時間以上の環境でなければメダカの稚魚が正常に生育できないという事です。

 

そのため、18℃以下の水温では孵化率が下がってしまうので注意しましょう。

 

採卵した卵が孵化するまでの期間の目安に「積算温度」という計算があります。

 

こちらを参考に卵が孵化するまでの大まかな日数を把握しておくと良いでしょう。

 

積算温度は水温×日数で計算されます。そして、メダカの積算温度は250℃です。

 

例として、25℃の水温をキープした場合の孵化日数を計算してみます。

日数は積算温度÷水温で求められるので、

250(積算温度)÷25(水温)=10(日数)

となり、孵化日数は10日だと分かりました。

 

つまり、採卵後に水温25℃をキープしているにも関わらず、10日近く経っても卵の中に稚魚の姿が見えなかったり

10日を過ぎても孵化しない卵は、無精卵か稚魚の形成不全などの異常で孵化できなかった卵ということになります。

 

もちろん、この計算は大まかな孵化日数を割り出すものなので、数日の誤差はあります。

 

ですが、採卵した卵が孵化するかどうかを判断する基準になるので、ぜひ参考にしてみてください。

 

以上のように、春から秋であれば無加温でも卵の孵化に必要な水温が維持できますが、冬は難しいです。

 

そのため、ヒーターなどを使って水温を一定に保つ必要があります。

 

また、メダカの卵が孵化するまでの日数は水温が高くなるほど短くなりますが、水温が高すぎるとカビが生えやすくなってしまうので注意しましょう。

 

冬のメダカの孵化に理想的な条件は水温23℃~25℃前後、日照時間13時間以上です。

 

孵化率を上げるためにもヒーターやライトを使って環境を整えてあげましょう。